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__企業理念

情報は人を自由にする。

情報は企業を発展させる。

情報は社会を豊かにする。

情報が氾濫する現代社会で正確な情報を追求する。

 

市場調査について
新商品を開発するのに市場調査は必要無いという人がいる。一方、ヒット商品を送り出した人に聞くと開発段階からきちんと市場調査をしたということも聞く。市場調査は競馬の予想と同じようなものだと言う人もいれば、経験や勘に頼るのではなく市場調査の客観的なデータを重視すると言う人もいる。
市場調査に対する認識や評価は立場によって大きな開きがあるような気がする。そもそも市場調査はどのように理解されているのだろうか。市場調査とは何か。その学術的な定義はさておき、実際の現場では市場調査として何が行われているのかを知ることで、市場調査への理解も深まるのではないだろうか。
市場調査とは何かを知るために、自身がベンチャー企業の経営者だと仮定して具体的にどのように活動していくかを考えてみたい。この経営者、こともあろうに未知の異国の地でキッチン用品事業を立ち上げたのである。彼はまずこの地のキッチンの実態を調べた。利用者、利用状況、用品の種類、キッチンの広さ、所得、気候など消費者ニーズを調べ上げた。次にキッチン用品が全体でどの位売れているのか市場規模を調査して、競合企業がどのくらい存在し、どのような戦略で展開しているのかも調べた。これによって自社のキッチン用品がどの位売れるのか想定できる。さらにキッチン用品の流通ルートも調べることが必要だった。どんなに良い商品でも店舗に置いてもらえなければ売れない。店舗に置くためにはどのような条件が必要なのかも調べていった。作ったら自動的に店に置いてもらえるというものではないからだ。いくらで店舗に卸したらいいのかも情報は必要である。そして商品が売れ始めたとする。消費者はその商品をどうして選んだのか。どこで知ったのか。どの広告を見たのか情報の経路も知る必要が出てきた。
ここまで見てきたが、では市場調査はこのプロセスのどの部分を言うのであろうか。結論からいうと市場調査会社では、このプロセスすべてに対して調査を行うことができる。正確に言うと消費者調査を専門とする市場調査会社もあれば流通に特化した市場調査会社もある。全体を調査できる総合市場調査会社も存在する。人によっては消費者ニーズをアンケートなどで調査することだけが市場調査と考えることもあるが、それは間違いである。企業が製品やサービスを開発・販売する上で必要な情報を収集することはすべて市場調査であって、企業は市場調査会社にこのような仕事を依頼してくるのである。

それにしても今までなかったまったく新しい消費者向け商品を開発するのに市場調査が無力であるというのは実感する。なぜなら消費者は自分自身のニーズが自分で分かっていないからだ。突然目の前に提示されて、あっ、これが欲しかった、という経験をしたことがある人も多いと思う。その消費者に対してどのような調査を実施すればニーズが見えてくるのか、分かる人がいたら教えて欲しい。従来の市場調査の手法では解決できない課題であろう。

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